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ABOUT US部署紹介[手術室]

手術室・サプライ

手術室

手術室サプライは2階に位置しています。 手術室は3室から5室へ増設されサプライは電気式オートクレーブ、LTSF滅菌器を新たに導入しました。

スタッフは看護師、MA併せて32名で年間約3,400件の手術を行っています。
手術医療の進歩により、高度な手術が増加し、麻酔・手術に使用する器械は複雑化しています。
手術看護師は、解剖を理解しながら、術式に応じた必要なスキルや知識を習得しつつ、術前・術後訪問を通じて、不安を抱えながら手術に臨む患者さんの気持ちに寄り添い、個別性に応じた安全・安楽な看護が提供できることを目的に日々手術看護を実践しています。
また、サプライでは手術器械、材料の確実な洗浄・滅菌を実施し、安全な医療器材の提供を実践しています。

私たち手術室看護師及び周術期管理チーム看護師は専門に特化した知識や技術を提供できるよう日々、自己研鑽しています。 そして、常に手術を受ける患者や家族に寄り添い、個別性のある看護を提供することを目標としています。

手術室クリニカルラダー導入 ~自分に与えられた課題を明確にすることを目標~

日本手術看護学会(JONA)から2005年に手術看護の専門性向上のために発行され、手術看護の現状を踏まえて2011年に改訂された「手術看護師の臨床実践能力の習熟度段階(クリニカルラダー)」を参考に、当院の手術室に合った評価項目へと変更し使用。
個人が自分の知識・技術を振り返るためのツールかつ、レベルごとの指標に基づく目標管理やキャリアアップに繋げるため導入。

年間計画 4月 目標設定(目標面接)
9月 目標振返(中間面接)
2月 目標振返(育成面接)

新人看護師の到達目標と進行予定

到達目標の目安 進行予定術式 必要な知識・技術 簡易勉強会
器械出し 手術室スタッフ
4月
  • 手術室入室時の注意点の理解
  • 手術室の設備の理解
  社会人として
手術室の環境調整
オリエンテーション
PPE(個人用防護具)
ガウンテクニック
5月
  • 清潔と不潔、滅菌と消毒の理解
  • 手洗い方法やガウンテクニック、
    個人用防護具の理解
  消毒の種類
インジケータ・滅菌物の種類
麻酔関連(薬剤含む)
静脈留置カテーテルの挿入と介助
挿管と抜管介助
プライバシーの配慮
(倫理)
アレルギーと禁忌
「報・連・相」
6月
  • 鋭利なものの取り扱いを正しく行える
  • 携わる器械の名称と用途を
    理解でき、器械を渡す
手根管開放術、腱鞘切開術
腰椎椎弓切除術、ヘルニア摘出術
物品の準備と器械展開
器械の渡し方(糸針含む)
ガーゼと針カウント
ME機器接続
(電メス・吸引・タニケット)
膀胱留置カテーテルの挿入
 
7月
  • 器械の名称と用途を理解し、正しく器械を渡す
  • 手術に必要な器械や材料を準備することが出来る
手根管開放術、腱鞘切開術
ピンニング、腰椎椎弓切除術
ヘルニア摘出術
検体の取り扱い
駆動物と鋼線の取り扱い
ME機器接続
(電メス・吸引・タニケット)
膀胱留置カテーテルの挿入
シミュレーションで学ぶ手術体位
8月
  • 移植片やインプラントの取り扱いの理解
  • 術中追加で必要となる物品の依頼と対応ができる
内側側副靭帯損傷手術(MCL)
離断性骨軟骨炎手術(OCD)
神経剥離術、ORIF(前腕)
移植片の取り扱い
インプラントの取り扱い
ギプス・シーネ作成
硬膜外麻酔の介助
患者疑似体験
9月
  • 局所麻酔手術(外来手術)の独り立ち
  • 鏡視下手術の必要物品を理解し、
    正しく取り扱うことが出来る
ORIF(上腕)(肩鎖)
半月板切除術・半月板縫合術
鏡視下手術の物品類の取り扱い
光学視管の取り扱い
術前・術後ラウンドの理解
鏡視下機器の接続
 
10月
  • 鏡視下手術の必要物品を理解し、
    正しく器械を渡す
  • 必要物品を準備でき、手術に臨める
半月板切除術・半月板縫合術
頚椎椎弓切除・形成術
対立再建術、靭帯修復術(上肢)
頚椎手術の特徴
止血剤の理解と取り扱い方法
   
11月
  • 一連の流れを把握し、器械出しが出来る
頚椎椎弓切除術・形成術
ORIF(下肢)
インプラントの理解と取り扱い 各部屋のセッティングと特殊体位 KYTトレーニング
輸血の取り扱い
12月
  • 鏡視下手術の物品を理解し、術中の器械管理ができる
内視鏡下ヘルニア摘出術(PELD)
鏡視下腱板修復術(ARCR)
アンカーの理解と取り扱い  
1月
  • 鏡視下手術の準備を一人で行える
  • 進行に合わせて、器械を渡す
内視鏡下ヘルニア摘出術(PELD)
内視鏡下脊柱管拡大術(PELL)
鏡視下腱板修復術(ARCR)
ORIF(骨切含む)
 
2月
  • 今まで経験した手術に関しては、自ら考えて行動できる
大腿骨頚部骨折(髄内釘)
胸郭出口症候群手術
術式の理解の徹底    
3月
  • インプラントの取り扱い、コスト意識ができる
ACL再建術
内視鏡下椎間孔拡大術(PECF)
ORIF(応用編)
   
2年目 ※到達目標は進行状況に合わせて、個別で設定
安全で質の高い医療が提供できるよう考える
人工骨頭置換術
THA、TKA、PLIF
1年半頃より外回り開始 外回り導入時のオリエンテーション
3年目以降 頚椎前方固定・頚椎後方固定
THA再置換術
胸腰椎前方固定(XLIF・OLIF含む)
器械出し・外回りをバランスよく経験予定

※個人の取得状況に応じて、ステップアップ

入院準備外来の取り組み

自らの治療について学び、治療に対し、意欲的かつ安心して自らの治療に参加する機会を創る

入院準備外来とは…

手術が決定した患者・家族に対して、予定通りに入院・手術を実施するために、入院前から情報収集や情報提供、不安の緩和、オリエンテーションに加え、術前検査、内服確認を他職種で連携を図り、入院・手術へ向けた準備ができるよう支援する外来。

手術室看護師として、患者さんが安心・安全に手術へ臨めるように手術の流れや二次合併症予防への取り組みの説明を行っています。
患者自身も医療チームの一員として参加していただき、手術室看護師は手術への準備をサポートします。

術前訪問 ~実施率100%継続中~

手術室の看護師は手術を受ける患者様に対して"術前訪問"を行なっています。
術前訪問を行なうことで、患者様は手術室入室時に顔見知りの看護師がいるということに安心感を得ることができます。
また、術前訪問は患者様の声や表情を直接見る機会となり、明確な情報収集を行なうことができるため、より質の高い看護を提供することができます。

術後訪問

手術後、手術室看護師が病室に訪問し、手術を受けた際に気付いたことや苦痛・不快に思われたこと、要望等を患者さんから直接話を伺います。
貴重な意見を今後の手術室看護に活かしていきます。

今後の理想と展望

スタッフからのメッセージ

スタッフ:N・Y(プリセプター)

看護師経験年数(手術室看護師)
3年(2020年度より4年目)

Q:慶友整形外科病院に入職を決めた理由を教えて下さい

A:中学生の時の職業体験です。また、この職業体験をきっかけに看護師の道へ進もうと思うようにもなりました。PNSでの看護に衝撃を受けたのを覚えています。情報共有し、二人でアセスメントできるため質の高い看護へ繫がると感じました。また、元気な挨拶やスタッフが笑顔で働いている印象が大きかったのも入職のきっかけと繫がりました。

Q:手術室看護師としてのやりがいとは?

A:人生の一大イベントでもある手術で患者さんの回復過程に携われることです。
患者さんのすぐ近くで手術成功へ導く手助けができることを嬉しく感じています。
実際に疼痛で夜も眠れなかった患者さんから「手術して良かった。すごく楽になったよ」と言われたときは嬉しかったです。患者さんとコミュニケーションをとる機会が少ない現場ではありますがスタッフ・他職種と情報共有し安全に手術が行えるよう心がけて働いています。

Q:当院の手術室の雰囲気を教えて下さい

A:患者さんにとって安全で安楽に手術が行えるようにスタッフ間で改善点や反省点等を共有し、知識・技術の向上に繋げていると感じます。
また、周術期管理チーム看護師取得者も多くいるため専門性の高い知識を学べる環境であると思います。

Q:プリセプターとして気をつけていることは?

A:少しでも楽しいと感じてもらえるように、関わりを通してプリセプティーの考えや行動を尊重し、接することを大切にしています。事前に分からないことや確認が必要なことは話し、手術中は必要以上に手を出しすぎないように心がけ、終わった後に振り返りやアドバイスをし、次の目標に繋げられるように接することを心がけています。

Q:入職を考えている看護師や学生へのメッセージをお願いします

A:私自身、看護師1年目で当院の手術室に配属になり、何もかもが初めての経験であり不安でしたが、困ったときや悩んだときに相談できるプリセプターの存在があったため乗り越えられたと感じています。また、周りのスタッフの目も行き届いているため、何かあったときに相談できる環境がとても働きやすいと感じました。
手術室経験の有無に関わらず、整形外科のスキルアップをするための環境は整っているので少しでも興味がある方は是非一緒に働きましょう。

スタッフ:M・F(プリセプティー)

看護師経験年数(手術室看護師)
1年(2019年度入職)

Q:慶友整形外科病院に入職を決めた理由を教えて下さい

A:当院への入職を決めた理由は、整形外科看護の専門的な知識と技術を学ぶことができると感じたからです。もともと整形外科分野に興味があり調べている中で、当院の高度な医療や診療実績を知り、ここで専門的な知識と技術を学びたいと思いました。また、インターンシップを通してプリセプター制度やPNS看護などの新人育成の環境が整っていること、職場の明るい雰囲気も魅力的に感じ入職を決めました。

Q:手術室看護師としてのやりがいとは?

A:手術室看護師としてのやりがいとは、手術が安全かつ円滑に行われるように、チームの一員として患者さんの治療に直接関われることだと思います。現在器械出し看護をメインに行っており、術式や解剖など日々勉強が必要で大変に感じることもありますが、勉強したことと実践が結びつきスムーズな手術進行に繋がった時に、チームの一員として役割を遂行できていること、また円滑な手術が患者さんへの質の高い医療・看護に繋がっていることを学び達成感とやりがいを実感しました。

Q:当院の手術室の雰囲気を教えて下さい

A:当院の手術室は明るい中にもきちんとメリハリがある職場だと思います。普段からスタッフ間や医師などの多職種とのコミュニケーションが活発で、明るく和気あいあいとした雰囲気ですが、術中はスタッフ全員が緊張感をもち、協働して手術が円滑に進むように環境を整え、患者さんの安全第一に業務に取り組んでいます。

Q:当院の指導方法は?

A:当院の指導方法はプリセプター制度のもと、新人看護師にプリセプターの先輩が付き手術室看護の知識や技術の指導、精神面のフォローもしてくれます。プリセプターの先輩は新人の意見を尊重しながら相談や指導をしてくださるため、自分の意見を持ち主体的に行動する力が身につきました。また、プリセプターの先輩だけでなく手術室スタッフ全員で新人を育成してくれる環境のため、知識と経験が豊富な先輩方が熱心に指導してくださり、自身の成長を支えてくれます。

Q:入職を考えている看護師や学生へのメッセージをお願いします

A:当院は、専門的な知識や技術を学ぶ環境が整っており、教育体制も充実しているので整形外科看護や周手術期看護に興味のある方、新人看護師が学ぶにもとても適した環境だと思います。私自身まだまだ知識や技術も未熟ですが、プリセプターの先輩をはじめとした周りの先輩方のサポートのもと少しずつ成長を実感できています。興味のある方はぜひ一度インターンシップや見学に参加して実際の現場の雰囲気など体験してみてください。