PEDはPercutaneous Endoscopic Discectomy(経皮的内視鏡下ヘルニア摘出術)の略で、直径約7mmの内視鏡を使用して、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に用いられる最小侵襲手術です。( 最近は、PEDのことを、FED(Full Endoscopic Discectomy:全脊椎内視鏡)ともいいます )
	  PEDの利点は、皮膚切開が小さいため、身体への負担が少なく、早期退院や、早期社会復帰・スポーツ復帰が可能となります。
	  しかし、PEDには非常に高度な技術が必要で、多くの脊椎手術実績がある医師が訓練して可能となる術式です。
	  当院では、PEDを2014年に導入し、年間100件を超える手術を行っております。
	  2018年、さらなる治療の向上を目指して、当センターは、設立されました。
	  今後も知識・技術向上のための研究を欠かさず、患者さんのお役にたちたいと考えています。 
センター長 中道清広
腰椎の椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫している状態です。
	  飛び出した椎間板が、神経に触れることで痛みや痺れを引き起こします。 

  【腰椎椎間板ヘルニアの模式図】

	  【腰椎椎間板ヘルニアのMRI画像】	
PELD法(percutaneous endoscopic lumbar discectomy: 経皮的内視鏡下椎間板摘除術)は、7mm程度切開して、内視鏡を患部に挿入し、専用の手術器具を用いて椎間板ヘルニアを取り除く手術です。
      内視鏡により、細部まで確認しながら、ヘルニアを除去できます。
      PELD法は、正常な骨や筋肉、靱帯などを極力温存するために考案され、当院では、年間100件以上の内視鏡手術を行なっております。 


	  【腰部脊柱管狭窄症のMRI画像】
神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫される病気です。
      神経が圧迫されることによって、脚の痛みやしびれ、筋力低下、膀胱直腸障害(頻尿や尿の出にくさ)などの症状がでます。
      もっとも典型的な症状は、間欠性跛行といって、歩けば歩くほど痛み、しびれが強くなり、腰をかがめて一度休むと、また歩けるような症状です。 
PEL法(PEL : percutaneous endoscopic laminectomy : 経皮的内視鏡下椎弓切除術)は、8-10mm程度切開して、内視鏡を患部に挿入し、専用の手術器具を用いて、厚くなった靭帯や骨を切除し、圧迫された神経の除圧を行う手術です。
      内視鏡により細部まで確認しながら圧迫された部位を除去できます。
      PEL法は、正常な骨や筋肉、靱帯などを傷つけないようにするために考案された方法です。 

頚椎にある神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫される病気です。
      神経が圧迫されることによって、首・肩・腕の痛みやしびれ、筋力低下が現れます。
頚椎の椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫している状態です。
      飛び出した椎間板が、神経に触れることで痛みや痺れを引き起こします。 

PECF法(PECF : percutaneous endoscopic cervical laminectomy : 経皮的内視鏡下頚椎椎間孔拡大術)は、8mm程度切開して、内視鏡を患部に挿入し、専用の手術器具を用いて、厚くなった靭帯や骨を切除し、圧迫された神経の除圧を行う手術です。
      内視鏡により細部まで確認しながら圧迫された部位を除去できます。
      PECF法は、正常な骨や筋肉、靱帯などを傷つけないようにするために考案された方法です。
| 手術当日 | 約2時間後に歩けます。 | 
|---|---|
| 手術後1日目 | 翌日よりシャワーを浴びることができます。 リハビリテーション室でリハビリテーションを行います。 <リハビリテーションの内容> ストレッチ、筋力トレーニング、歩行・階段昇降練習、日常生活での注意点の指導 | 
| 手術後5日目 | 退院 | 
| 手術当日 | 約2時間後に歩けます。 | 
|---|---|
| 手術後1日目 | 翌日よりシャワーを浴びることができます。 リハビリテーションを開始します。 <リハビリテーションの内容> ストレッチ、筋力トレーニング、歩行・階段昇降練習、日常生活での注意点の指導 | 
| 手術後7日目 | 退院 | 
※退院は患者さんによって異なります。大まかな流れとなっております。 
      手術後の流れに関しては、執刀医もしくはリハビリテーション担当にお問い合わせください。