研究センター

当院で行っている退院前の評価について

当院では、安心してご自宅に戻っていただけるように、退院前にいくつかの検査を行っています。

① 関節の動き(関節可動域検査)

膝がどのくらい曲がるか・伸ばせるかを確認します。

② 筋力の測定

膝を曲げる力・伸ばす力を測定し、手術前と比べてどのくらい回復しているかを評価します。

③ 歩行能力・バランス能力の確認

**Timed Up and Go test(TUGテスト)**という歩行能力・バランス能力を検査する評価を用いています。
TUGテストは、日常生活に近い動きのため、歩行能力や転倒のリスクを確認するのに役立ちます。

実施方法

椅子に座った状態からスタート

  • 合図で立ち上がり、3メートル先まで歩く
  • その場で向きを変え、椅子まで戻り再び座る

➡ この一連の動作にかかる時間を測ります。

実際の評価方法についてはこちらから確認することが出来ます。

当院では、退院時に以下の基準を設けています。

10秒以内 杖なしで歩行可能
10〜13.5秒以内 杖歩行
13.6秒以上 2本杖歩行またはシルバーカー歩行器

④ バランスの確認(片脚立位保持時間)

片足で立てる時間を測定し、バランス能力を評価します。
バランスが不安定だと転倒につながるため、退院前にしっかり確認します。

これらの評価をもとに、安全に退院し、安心して生活を続けていただけるようサポートしています。